
看護記録にはいろいろな方法がありますが、一つの大きなハードルが電子カルテではないでしょうか。
私が働く訪問看護ステーションでもついに電子カルテが導入されました。
しかしはやり大きなハードルがいくつかあり、軌道に乗るまでにはまだまだ時間がかかるなと実感しています。
そんな電子カルテについてのエピソードをご紹介していきます。
看護師の年齢によるハードル
これまで紙カルテを使用し、きちんと朝の申し送りの時間を設けていたところで長年働いた看護師は、電子カルテを使用することで記録の方法が変わる。
電子カルテ導入に伴い申し送りの時間を廃止するということに大きな不安を抱えています。
特にこれまで紙カルテが主流であった50代、60代の看護師は、電子カルテに踏みこむことに不安が大きいです。
しかしながら20代、30代では申し送りはなくても問題なし、記録は電子カルテで当たり前いう人もいます。
特にこれまで大きな病院での勤務経験がある人ほどその傾向がありますね。
そのため若い転職してきた看護師は、「長い朝の申し送りはやめましょう?」など提案してくることも少なくありません。
電子カルテの導入はコロナ渦でのステーションなどの密を避ける、業務の分散のために電子カルテを導入し、ステーション内にいる時間を少しでも短くするといったメリットも大きいです。そのため電子カルテ導入をするステーションも増加傾向です。
また電子カルテのシステムを持つ業者が、導入前からしっかり説明やサポートをしてくれます。
それを活用すれば、電子カルテ導入に戸惑う年齢層の看護師も少しずつ慣れていくのではないかと期待しているところです。
残りの仕事は自宅でします!と提案に経営者はたじたじ
子育て世代の看護師、非常勤看護師は、定時にはいち早く帰りたいと思っていることがほとんど。
しかし日ごろの記録や計画や報告書の記録など意外と書き物は多く、残業することもあります。
電子カルテ導入後「残りの仕事は自宅でします」という宣言をした看護師がいました。
それを聞いて、経営者は瞬時に思ったそうです。「自宅で行うことは時間外手当を出さなければいけないの?」と。
他の看護師からは、自宅で残務するのに時間外手当?
やろうと思えば時間に終わらせることだってできるし、それは能力次第だから、時間外手当を出す必要はないのでは?という意見でした。
電子カルテを使用して在宅ワーク出来るものは在宅ワークで…それならば時給は発生するという考えは当然です。
が、まだまだ電子カルテ導入直後。記録の統一が出来ていない中で、在宅ワークの基準も決まっていない。
電子カルテ導入に伴い、まだまだ考えること、決めてい行くべきことはたくさんあり時間もかかりそうです。
皆さんのところはスムーズに電子カルテの導入できましたか。