訪問看護のワークライフバランス

子どもが小さい時には、まだまだ手がかかるし子育ても大変です。
しかし成長とともにだんだん自立してくるから楽になるというのが一般論だと思います。
しかし実際に子どもが成長をしてみると、保育園や学童保育を利用しているときのほうが、よほど楽だったと実感しています。

なぜなら、、、
小学校高学年や中学生になりスポ少に入った!
部活動や塾を始めるということも多く、実際にはその送迎などで仕事との両立の難しさを感じるからなのです。

訪問看護をしながら子どもの習い事、部活の送迎はできるのか?

平日学校で行われるスポ少や部活は、子どもが自分で放課後に行って、終わったら帰ってくるというスタイルだと思っていました。
実際そのような部活も多いです。

しかし女の子の場合学校が少し遠くて帰り道が不安です。
冬場になると日没が早いので迎えに来てと…とお願いされることもあります。

それでも、大抵の場合は、18時半、19時といった時間に終わるのでお迎えは大丈夫だと思っていたのです。

子どもの成長が楽しみと思う反面、思わぬところに落とし穴

しかし思わぬところに落とし穴がありました。それは雨の日や週末です。
雨の日には急に部活の終了時間が変更になることもあります。

また試合が近づくと練習時間は必要となるため、学校での練習が出来ない分保護者会で民間の体育館など確保し、急遽移動・練習することもあります。
保護者への負担を考えて、各学年で送迎できる担当を決めているのですが、やはり毎回お願いするのも申し訳ない・・・。

また土日は、部活練習や試合もあることも…。

それ以外にさらに強くなりたい、継続して練習をしたいという子どものために保護者会が主催で練習場所を確保することもあるのにびっくりしました!
もちろん子どもの自主性に任されていますが、自分の子どもが日曜日の練習も参加したいといった時には、練習場まで送迎が必要です。

訪問看護師が育児と仕事の両立に必要なのは、働き方の工夫とチームワーク

自分が部活をしていた昔と今とはずいぶんスタイルが違うんだなあと思いますが、やはり自分の子どものやりたいといったことは応援したいですよね。
ただ常勤として訪問看護師をしていると、夕方や週末の予定は本当にきつい!の一言につきます。

もちろん夫婦で役割分担をして協力しあうことも大前提です!

また保護者同士もラインなどで連絡を取り合って、助け合うことも多いので何とかやりくりしていますが、
時には、送迎の途中に訪問看護の待機の電話が鳴る…なんてこともあります。

訪問看護師になりたいと面接に来る人の中には、子どもがまだ保育園に行っているので非常勤を希望しているけれど、いずれは常勤になりたいという人も多いです。

しかし私は思うのです。中学卒業くらいまではもしかすると常勤になるのは難しいかもしれないと。
子どもが成長するにつれて、日常的なお世話は減ってくるけれど、学校や部活、塾といったサポートがどんどん増えてきます。
振り返ってみると、まだ小さくて保育園や学童の送迎をして家でお世話をするだけのほうが予定を組みやすくてどれだけ楽だったか。

訪問看護師は、比較的小さなステーションに所属する人も多いですよね。
もしも余裕があれば訪問と訪問の隙間に、1時間だけ時間休をもらい送迎をするという自由が利くところも大きなメリットの一つです。
しかし週末は一人出勤ということもあり、なかなか急な勤務変更は不可能というデメリットもあります。

そのため、やはり子どもを持つ訪問看護師は、ある程度成長しても両立は大変だなと思います。