
この記事では、一般的な訪問看護グッズ以外に現役訪問看護師が訪問看護時に必ず持ち歩く便利グッズをご紹介します。
「100均でゲットしたい訪問看護の6つの便利グッズ」と同じように参考にして頂けると嬉しいです。
ぜひ最後まで読んで下さいね。
ペットボトルのキャップ
まず常に持ち歩いているのがペットボトルのキャップです。
一体何に使うのかと思われるかもしれません。
初回訪問する際に、どんなケアを行っていくか検討をしていきます。
基本はご家庭にあるものでケアに入るため、新たに物品を購入してもらうことは滅多にありません。
自分で清潔を保つことができない方には、全身清拭や洗髪、陰部洗浄を行います。
その際にペットボトルのキャップを使用していきます。
病棟のように陰部洗浄用や洗髪用のシャワーボトルは訪問看護にはありません。
キャップに穴を3~4個開けておくことで自前のシャワーボトルができます。
どの家庭にも500mlのペットボトルくらいはあると思うので、それにキャップを穴の開いたものに変えるだけです。
うっかり捨てられてしまうこともあるため、何個か持ち歩くようにしています。
突発的にシャワー浴の方が入れず、全身清拭と陰部洗浄になることもあるため、持ち歩いていると便利です。もちろんあらかじめ穴は開けておきますよ。
赤ちゃん用の爪切り
次は赤ちゃん用の爪切りです。
利用者さんのご自宅にある爪切りで普段は行っていますが、時々爪がとても柔らかくなってしまっている高齢の方がいらっしゃいます。
爪切りでカットするとめくれてしまうようになるため、小さな赤ちゃん用の爪切りで少しずつカットをすることもあります。
利用者さんからするととても丁寧にやってくれていると思われるようで、ありがとうととても感謝されますね。
自前のものですが、通常の爪きりだと危ないなと思った際には消毒してから使用しています。
また、爪の間の汚れも赤ちゃん用の爪きりですと先が丸いので少し爪の間に入れて除去することができます。安全に除去できるのでとても重宝しています。
除菌水
最後に除菌水です。必須です。
私はスプレーボトルに入れて訪問バックの中に入れて持ち歩いています。
アルコールでもいいですが、私は手荒れがひどくしみてしまうのとアルコール独特の香りがあまり得意ではないため除菌水を使用しています。
いろいろな利用者さんがいる中で、とてもきれいにされているご自宅もありますが、中には俗にいう汚部屋もたくさんあります。
寝室にねずみの糞が大量に落ちていたり、とても失礼ではありますが、
この家で手を洗っても絶対きれいにならないと思うようなご自宅もけっこうあります。
ケアを行ったあとなのですぐにでも手を洗いたいと思うところですが、洗面所や台所もいたるところの汚れがひどく、スリッパの裏にも何かゴミがついたような感覚も多々あります。
そんな訪問の後は必ず全身にスプレーをします。
手にもビシャビシャになるほどスプレーしています。
次の利用者さんの家にそのまま行くことになる事もあるので気が引けますね。
少しでも除菌してから次の訪問に入りたいと思っています。
清潔さが保てていない室内はとても多いですが、訪問看護が必要となるのも必然な気もします。
私は家を見るのがとても好きなので大きく素敵なお家に訪問できるのは仕事の楽しみの一つです。
また利用者さんの上手な片づけ方なども自分の家に参考にできたりするのも楽しいです。
ただこの汚部屋だけは慣れるのに少し時間がかかります。
メジャーステッカー
どんなものかは、メジャーステッカーで検索してもらうとわかります。
褥瘡や傷などができてしまった利用者さんに、記録として写真で撮影することが多々あると思いますが、その際にこのメジャーステッカーを貼って撮影すると大きさがわかりやすいです。
よく物差しで測ったりして大きさを測っていますが、これさえあれば、撮影した後でもゆっくり大きさが記録できますし、他のスタッフが見ても大きさが一目瞭然です。
使い捨てで使用できるので、衛生的にもとてもいい品物です。
レジャーチェアー
一般的に、花見やバーベキューなどで使用している折り畳みの椅子のことです。
若干荷物となってしまいますが、このレジャーチェアーも訪問看護でとても役に立ちます。
実際に使用する場面としては、足の爪切りや水虫のケアなどフットケアをする場面です。
利用者さんに椅子に座ってもらいケアをすると、ケアする側は、腰を曲げるので、腰に負担が来ますし、目線が下になるので、うまく爪が切れないもしくは失敗するリスクもあります。
このレジャーチェアーがあれば、利用者さんの足を椅子に乗せてもらうだけで、腰も曲げなくて済みますし、目線も並行になるので、爪も大変切りやすいです。
ハンドソープ、ボディソープ
携帯用、旅行などで持っていくサイズの入れ物にハンドソープを入れて、自分のポケットに入れておくと非常に役に立ちます。
例えば、手を洗いたいが、ハンドソープどころか石鹸すらない御宅だったり、傷や褥瘡を洗いたいとき、泡が比較的立てにくい石鹸しかおいていない御宅などケアするのに不都合な場合があります。
ハンドソープやボディソープを携帯してポケットに入れておけば、これらの場合でも問題ないですし、私も持っていてよかったという思いを何度もしました。
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