訪問看護ステーションでの全体ミーティング

最近では、高齢者住宅の中に訪問看護を導入している施設も増えてきました。
高齢者住宅内に訪問看護ステーションがあり、
特に24時間体制で看護師が常駐している高齢者住宅は、人気があります。

60歳以上の介護度の違う高齢者が個室に入居している状態なのですが
大きな所では80名以上もの高齢者が入居しています。

施設によって基準は違ってきますが、
寝たきりの方から自立されている方まで
入居されている施設が多いようです。

原則として、高齢者住宅に入居されている方のお部屋へ
訪問看護として伺っているという前提があるのですが

施設内にステーションがあり24時間サポートの場合だと、
必ず看護師が1人以上常駐しているため入居者様の状態が徐々に悪化していった際に、

ご家族から、看護師が常駐しているのであれば施設内で色々とケアや処置をしてほしいと
希望される場合があります。

対応できるものは、もちろんやりますが
あくまで、高齢者住宅なので
看護師が常駐していても病院のように全ての事を対応できるとは限りません。
物品なども揃ってはいないですし、
必ず往診医に何事も指示を仰がなくてはならないのは
通常の訪問看護と一緒なのでそこを理解して頂く必要がある場合があります。

高齢者住宅に入居した事で、もともと独居だった方同士がお友達となって楽しく過ごされている場合もあります。

施設内の共同スペースで毎晩TVを一緒に見て過ごされている方も多くいらっしゃいます。

基本的には、入居者同士のトラブルなどは少ないのですが、

様々な方が入居している高齢者住宅ですので、時には、少し困ったことも起こります。

様々な方が入居しているのですが、年齢相応の認知症だけでなく
精神疾患を患っている入居者様も最近は多いのです。

「認知+精神疾患」により情緒不安定となっている入居者様が、

『とにかく辛いの・・』と泣きながら、
他の入居者様の居室を昼夜問わずに押しかけてしまう事がありました。

押しかけられた方も、すぐ近くのお部屋に入居されている事を理解されていたため
断りきれず、何度かお部屋でお話を聞いてあげたと後日発覚したということがありました。

ご近所付き合いといえばそれまでですが、他の入居されている方にご迷惑がかかると
そこから、クレームにつながる場合もあるため多方面に配慮が必要になります。

精神的に安定した状態で過ごされる事は、ご本人のためでもありますし
この事例の場合だと、双方の悩みの解決にもなるため、
精神科往診を受けて頂くように促すことが大事です。

そうすることで、日々を、安定して過ごせるように配慮していく事が必要になります。
ただ、精神科の薬の効き目は個人差があるので、お薬の反応を見て調整をしていくための情報収拾も訪問看護師の役割になります。