訪問看護のお役立ち情報

看護師というのは、ほかの職業に比べてとても研修が多い職業だと思います。

スキルアップを目指すための研修はもちろん、看護研究などを発表する研修もあります。
とても興味があるようなテーマのものばかりです。

訪問看護ステーションでも研修の案内がよく配布されます。
病院と異なる研修内容も多いですが、その中でも多職種連携というキーワードがよく目につきます。

最近、研修に参加してきたので、その体験談を執筆してみました。どこの地方でも問題となっているのは、やはり在宅医の受け入れをしてくれる医師が少ないということでした。

自宅に帰りたくても帰ることが出来ないという人もまだまだたくさんいるのが現実です。
その受け入れをするためにも多職種連携は重要であると思います。

多職種連携を図るための研修

訪問看護ステーションでは、病院の看護師はもちろん、相談員や支援員、またケアマネや介護支援事業所など様々な部門と連携を図ることがあるのです。

もちろん経験を積んでいくうえで自然と顔見知りになっていくという場合もありますが、研修の場で名刺交換をして顔の見える関係を作るための研修が行われることも多いのです。

普段の業務だけでは顔は見えない

私が訪問看護に入って始めて知ったことがあります。
それは、介護保険で訪問介護と訪問看護を利用する場合、同時間に利用することはできないということでした。
つまり訪問介護と訪問看護は時間をずらさなくていけないのです。

時には訪問介護の方の話を聞きたいなあと思うこともありますが、リアルタイムで聞くことはなかなか難しいのです。
もちろん利用者ノートから情報収集したり、後で電話連絡をするなどすることも多いです。

またヘルパーさんの名前を見ただけでは、どの様な人か全くわかりません。
この仕事をしていると意外と名前だけはわかるという場合も多く、多職種連携の研修にいって初めて顔を合わせるということも少なくないのです。

研修に参加して思うこと

これまでにも多職種連携の研修には何度か参加したことがありますが、いつもなぜだろうと思うことがあります。それは医師の参加が圧倒的に少ないこと。

もちろん在宅医療に力を入れている医師もいますし、これから在宅医療に取り組もうと思っている医師も少なくありません。
しかしいつも参加するのは同じ医師メンバーであり、看護師やケアマネといった職種の人に比べ、圧倒的に参加者が少ないのです。

在宅医療が注目されている今、地域では在宅医療を受け入れている医師が少ないということが問題にもなっています。
本来は、そんな医師を研修に出してくるのが一番であるのですが、なかなか現実的には簡単ではありません。

まとめ

医師と看護師という立場では、私たちも医師に意見を言うことは簡単ではありません。
しかしながら、もっと医師と看護師の距離が縮まっていくと、利用者の声をもっと代弁して医師に伝えることだってできます。またもっと気軽に相談することもできると思っています。

多職種連携といった意味でも、この医師の参加をもっと促すことが課題であるといえます。