訪問看護の就職面接・転職面接

今回の記事では、面談で確認すべき5つの質問項目を取り上げます。
ただ、給与などは個人事情が大きい内容は除いています。
また、ご自身の環境によりますが、状況により聞いておいた方が良い質問も3つ追加であげておきます。

少しでもいい環境で働けるように是非とも参考にしてください。

必ず確認すべき5つの質問

医療保険適応と介護保険適応と割合的にどちらが多いか

介護保険を使っている利用者よりも、医療保険を使っている方の方が医療依存度は高いです。
医療保険を使っている方の例を見てみると、人工呼吸器を使用している利用者、難病を抱えている利用者、褥瘡などの処置がある利用者、ガン末期の利用者などが当てはまります。

どちらが忙しいかは一概には言えませんが、医療保険を使っている利用者の方が看護知識や技術を使用する頻度が高いように思えます。

一日に回る件数について

1回の訪問で短い時間で30分、長い方ですと2時間以上滞在することになります。
その中で、1日に何件訪問するのかは把握しておいたほうがよいでしょう。

移動などを含めて、理想としては4件ならば、余裕を持って訪問できますが、
それ以上訪問するとなると、勤務時間ぎりぎりまで訪問することになり、看護記録などの作業は訪問が終わってからということになりますので、残業する確率が高くなります。

オンコールの有無、頻度について

24時間体制の訪問看護ステーションであれば、オンコールは月にどのくらい行うのか、
1日にどのくらいの頻度でオンコールが鳴るのかを把握しておくことは大切かと思います。

電話を持っている以上は、いつでも訪問できる体制にしておかなければならないですし、
オンコールのやり始めは、色々なことに手がつかないくらい落ち着かないと思います。

オンコールをしなくてもよい事業所もあったりするので、そのあたりは面談で確認しておいたほうがよいでしょう。

残業について

病院での残業を避けたくて、訪問看護に転職しようとしている方も多いと思います。

しかし、訪問看護も残業が多い事業所が存在します。
特に月末になるとケアマネージャーや主治医に対して報告書を書く時期が忙しくなります。

訪問件数が少なかったり、報告書を書く時間を調整してくれる事業所ならばいいのですが、ギリギリまで訪問を回る事業所となるとまず残業は避けられないと思いますので、残業をしたくない方はそのあたりしっかりと確認する必要性があるでしょう。

新人のうちのサポート体制について

新人のうちは、1人で訪問することも不安かと思います。
どれくらいサポートしてくれるのか、困ったときはどう対応すればいいのか等、安心して働ける環境なのかを見極めることはとても重要です。

例えば、1人で訪問したとしても、褥瘡が発生している、傷があるなど、どのように処置したらいいかわからない時には、撮影をしてメールをステーションに送ることで、その場で対応方法を指示してくれる体制があるなどのサポートがあれば、安心して訪問することができます。

しかし、なかには、一度だけ一緒に訪問して後は1人で訪問しなくてはいけないといった所も事実存在しますので、きちんと面談で確認をして、新人のうちは、どのようにサポートをしてくれるのかを確認しておきましょう。

状況により確認した方が良い質問

次に、個人の状況により確認した方が良い項目を3つご紹介します。

近所の訪問看護ステーションの場合、知っている家の訪問は配慮してもらえるか

訪問看護ステーションに転職する場合、家から近いからと言う理由で選ぶ人もいると思います。
その場合、知り合いの家に訪問する可能性もゼロではありません。

気にしない人なら良いですが、やはり知り合いの家の訪問は避けたいと思う人が多いのではないでしょうか?

そのため、知り合いの訪問は避けてもらう事は可能か確認するもの重要です。

認定看護師・専門看護師の資格を目指す場合、フォローがあるか

キャリアアップとして認定看護師や専門看護師の資格を取得したいと思う人もいると思います。

その際に、訪問看護ステーションが資格取得に積極的に支援をしてくれるかどうかは重要な点になります。

資格取得を考えている人は、訪問看護ステーションに費用やお休みについて、協力してもらえるかどうか確認する事をお勧めします。

特に訪問時に診療報酬の加算が付くことがあるので、会社のメリットになる事を伝えるのも1つの方法です。

福利厚生の内容

訪問看護ステーションに興味のある人は、ワークライフバランスを重視したい人が良いのではないでしょうか?

しかし、訪問看護ステーションは小規模な事業者が多いのが現実です。
そのため、福利厚生もほとんどない事業者も多いですが、子供が小さい家庭などではベビーシッターや学童保育の補助があるような福利厚生は魅力があります。

最近では、ベネフィットステーションやリロクラブのような福利厚生サービスを提供している会社に加入して、大手とそん色ない福利厚生を提供している訪問看護ステーションもあります。

ワークライフバランスを重視する人は、映画のチケットから資格取得まで幅広い福利厚生サービスがありますので、会社として、どのような福利厚生サービスに加入しているかは確認しても良いと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか、給与や休みなど目に見える所は今回取り上げませんでしたが、私が訪問看護をやっていて、ここは確認してほしいところを5つ挙げさせてもらいました。
よければ参考にしてください。

【関連項目】
訪問看護ステーションでの給与体系・給与の決定方法