
一般的な訪問看護ステーションでの業務だと夜勤ではなく待機となります。
待機に当たると、緊急時のPHSを持ち帰宅します。
コールが来たら、もちろん1人で対応しなければなりません。
患者様の在宅での療養環境によってコールの内容は様々です。
お看取りの場合もあれば不安からコールをしてくる利用者様もいます。
その場合だと、電話対応で済んだりコールが鳴らない日もあります。
時には、緊急性があり駆け付ける場合もありますが
これも、対応する時間が決まっている場合がほとんどです。
必ず、コールが鳴るという訳ではないので
何もなければ自宅で休めますが
「いつ呼ばれるのだろう」と感じる人がほとんどだと思います。
なので、慣れるまでは夜勤をするよりも
不安や緊張感を感じることもあるかもしれません。
とはいえ、緊急時にはどのような連絡経路で対応するのか
事前に決まっている場合がほとんどです。
コール時は、まず1人で対応しますが、対処に困った場合には
サポートできるように他スタッフとの連携が整っているステーションがほとんどだと思います。
また、小規模多機能型施設や有料老人ホームなどの施設では
日中に訪問看護や介護、デイサービスなどを利用している入居者様の
24時間対応ができるように、看護師が常駐している場合もあります。
その場合だと、訪問看護の延長のような形で夜勤という働き方もできる場合があります。
入居者様の状況は施設によって差があります。
全介助で寝たきりの方から、自立している方まで様々です。
その部分は、訪問看護と一緒だと思います。
とはいえ、高齢者が必ず施設に入居している訳ではないので
一般的には、在宅への訪問看護が主流です。
ただ、訪問看護は各ステーションによって労働環境は様々です。
確かに、夜勤からは解放されますが訪問看護ステーションのスタッフの人数が少ない
小さなステーションに勤めた場合、待機の回数が夜勤以上に
増えてしまったというケースもあります。
また、訪問看護を利用している患者様が重症な方が多い場合や
家族の協力状況は乏しい場合などによってもかなり差があります。
利用している患者様の状況は、時期によって違っていたりするので
一概には言えませんが、場合によっては、夜勤よりも
当直の方が大変ということも考えられますので、
これから、訪問看護に移って働いてみたいという方は
当直回数や当直でのコールの頻度や内容なども
情報収集しておく事をおすすめします。
とはいえ、一般病棟のように、「緊急入院」「緊急手術」のような
急なイベントは少ないことや1日の中で、訪問する件数や滞在時間が決まっているので
一般病棟に比べて、通常業務を行いやすい分
残業は少ないと言えるでしょう。
さらに訪問看護の業務では
バイタルチェックから服薬管理の状況確認・必要な処置・ケアを行いますので
自分のこれまでの経験を生かして利用者様がより良い環境で生活できるように
手助けしていける部分は、看護の面白みややり甲斐がある部分ですし
待機はあるものの、完全拘束される夜勤がなくなるというのは
子育てをしているママやコンスタントに夜勤をするのは辛いけど
まだまだ働ける世代には自分の経験を生かしながらワークライフバランスが
取れる働き方の1つだと思います。
お子さんが小さくて待機ができなくても働ける環境にあるステーションもありますし
子育て世代のママが多いからこそ子供のイベントや急な病気の時には
協力し合える場合もあるので、
自分のライフスタイルに合った働き方の1つになっているのだと思います。