
近年の在宅医療の発達により、従来入院が必要だった小児の在宅医療が可能となり、その数は年々増加傾向にあります。
今回は訪問看護の小児看護についての説明や営業方法、事例などを取り上げていきたいと思います。
小児対応をしている訪問看護ステーションは少ない
私が営業している中で、地域連携室の方などからよく聞く話は、小児の利用者を受けてくれる事業所は少ないという言葉でした。
訪問看護の中でも精神看護と小児看護は特別部類に入ります。
精神看護に関しては、ここ数年精神専門の訪問看護ステーションが多く設立されてきていますが、小児専門の訪問看護ステーションはまだまだ少ないというのが現状です。
小児の訪問看護が対応できる訪問看護ステーションが少ない理由とは
訪問看護ステーションが小児対応できないのは、次のような理由があげられます。
- 小児看護を経験して訪問看護に転職する方が少ない
- 小児を経験している看護師が在籍していたとしても、24時間365日対応をしなければいけないため、小児看護の経験がない看護師も含めたすべての看護師が緊急時に小児の利用者の対応をしなければいけない
このような理由から小児看護に積極的ではない事業所も多く、なかなか小児の利用者を受けてくれる所が少ないというのが現実だと思います。
小児の訪問看護の営業先はどこに行けばよいか
小児に関しては、完全に医療保険での対応となるため、ケアマネジャーに営業に行ってもまったく無意味です。
訪問看護ステーションがある地域の小児科に営業に行ってもいいのですが、訪問看護を必要としている小児は、人工呼吸器を装着していたり、難病を抱えていたり、気管切開をしていたりと自宅で過ごせるとは言え重病であることが多いため、地域の小児科では対応していない場合も多くあります。
小児の訪問看護の営業先
私が営業に行ったのは、県にある子供医療センターに行きました。
子供医療センターは、その地域だけではなく、他県や県内の他の地域からもたくさん入院されていて、営業に行った際にそこの地域連携室の方からは、「とても頼もしいです、ありがとうございます」とお礼を言われるぐらいでした。
担当する地域とはかなり離れている場所にあったとしても、営業にいくことは大いに成果があると私は感じます。
小児の訪問看護は怖くない
確かに小児看護は、経験が少ない場合やまったくない場合は、症状の変化に気づけない不安や緊急時の対応などの不安が挙がってくると思います。
しかし、小児は成長していきますので、その成長・発達する様子をそばで感じられるのは小児看護ならではだと思いますし、主介護者となりうる母親、父親とともにコミュニケーションを取りながら二人三脚で進められる看護も小児看護でしか味わえないことだと私は思います。
始めは不安な要素ばかりで大変かと思いますが、スタッフ感で情報共有したり、勉強会を開いたりなどしていけばスキルアップにもつながるのではないでしょうか。
以上が小児の利用者獲得への営業方法、小児看護についての記事でした。