訪問看護の確認項目

訪問看護師は毎日いろいろな方との出会いがあり、ご自宅へ訪問し、それぞれに合ったケアを実施していきます。

訪問時には利用者様を含めたご家族のメンタルケアも行わなければなりません。

なぜ訪問看護師自身のメンタルケアが必要なのか?

疾患によって先がもう見えなくなっている人や、状態が落ち着いていても制限される生活によって落ち込みが激しい人もいらっしゃいます。

たくさんのマイナスの気持ちを看護師にぶつけてくるのでこちらもどっしりとした気持ちで聞いていかなければなりません。

また、利用者様によっては看護師に対し暴言を吐く方もいらっしゃいます。

同じように疾患への自分のストレスを看護師にぶつけてくるのです。

訪問看護はこうした気持ちを訪問中に全力で受け止めていく力も必要になってきます。

しかし、受け止めるばかりでは看護師も参ってしまうことも多くあります。

自分のストレスやメンタルのケアも行っていかなければなりません。

まずは職場のスタッフと話をしてみる

職場のスタッフに話を聞いてもらうことはとても大切です。

管理者や訪問看護歴が長い人やもしくは直接看護をしていない事務の方に話すのも一つです。

管理者や訪問看護歴が長い方はそれなりに気持ちを解消してきている部分もあると思われます。

なので、自分の思いを話すことで気持ちの落ち着きどころが見つかるかもしれません。

一人で訪問看護を行う以上、どうしてもため込みがちになってしまうこともあります。

事務員などの医療職以外の一般の人の意見も大切

同じ職場の人でも看護師の立場としての意見や、事務を行っている医療職以外の一般的な意見など両方の意見を聞いてみると面白いかもしれません。

医療職と一般職では少し考え方が違う場合もあるので、そうした意見の違いから見えてくるものもあるかもしれません。

相談事や悩みを話すには、日ごろのコミュニケーションが必要

こうした相談事や悩みは信頼関係がないと行うことができません。

日ごろからスタッフとコミュニケーションをとっていく必要はとてもあります。

常に同じ場所で勤務しているわけではないため、お互いの情報共有はとても重要です。

同じように訪問中に困ったことや嫌だなと思うことをほかのスタッフも感じているかもしれません。

そこで話題を共有することはもう一つの意見として重要であると思います。

ステーションにもよりますが、大所帯の事業所もあるため、中には苦手な人や意見が合わない人は必ずいると思います。

私は少し変わった性格をしており、苦手だなと思ってもそういった思いが継続することはありません。

ここからは訪問看護とは関係ありませんが、どんなに苦手な人でも必ずいいな、などと思う部分や尊敬する部分はあると思うからです。

苦手だと思うと相手もその雰囲気を感じ取り、増々良好な関係を築くことができなくなります。

なので、自分にはない感性を持っている部分を探しながら接していくと、実はすごく気が合う人だったりします。

少なからずそんな経験をした方もいるのではないでしょうか。

同じ環境で生まれ育ったわけではないため、まして兄弟で同じ両親に育てられていても性格が全く違いますよね。

少し見方を変えてみる、そういった思考も少し意識してみるといいかもしれませんね。

でも無理に仲良くしていく必要は全くないので、どうしても受け入れられない部分があれば距離を取っていくのも一つの手かもしれません。

訪問看護師がしている気分転換

そして、気分転換の方法です。

普段はどのように気分転換を行っていますか?

私の周りのスタッフは休みになると山や海に行って自然に触れることで嫌な気持ちを全部吹き飛ばすという方もいます。

またヨガやスポーツで日々のストレスを解消している方もいます。

どんな方法でもいろいろなストレスの解消法を持ち合わせておくのもいいですよね。

自分に合うストレスの解消法によってメンタルが安定して過ごしていけるのがとても理想だと思います。

ちなみに、私は趣味がありません。

休みの日はどうしていいかわかりません。

時計を見ては平日なら○○さんの家に行っているかな、などと仕事から気持ちを切り離すのがとても下手です。

仕事と休みの切り替えを上手にしていかないといけないなと常々考えています。

趣味探しは老後を迎えるまでに見つけないといけないので、今から焦っているところです。

なので、ストレスを感じたらまず同僚に伝えていきます。

その後自分なりのストレスケアを行っていくことで、メンタルのケアが行えると思います。

思考を整理することも大切

話をすることで、自分が何を感じどう思うか、思考を整理していくことも大切です。

自分が何に対してイライラしているのか、何に対して怒りを感じているのか、困っているのか、なぜか、と自己分析をしていくのもよいですね。

自分の感情を掘り下げていくのも自分の思考の傾向を知る機会になると思います。

マズローの欲求には5段階がありますが、私は6段階だと思います。

一番底辺の生理的欲求のさらに下には精神の安定が来るのではないかと思います。

精神が安定していなければ、食欲や睡眠も満たされることはありません。

何か気がかりなことがあるときには食欲出ないですよね。

眠るときにも考え事をして眠れなくなることもありませんか?

しっかり食事をして、よく眠ること、そうした精神の安定を1番に考えて毎日の仕事をしていくことが1番です。