
訪問看護では高齢者が多いので、やはり介護がメインになったりもします。
老々介護のご家庭も多く、パートナーも身体的な疾患を抱えている場合も多いです。
清潔を自身で行えない方、意識できない方、家族では介助できないなど介助に入る理由は様々です。
訪問看護の入浴介助
そのため、訪問看護で入浴介助を行なっていきます。
こだわりのある方は洗い方の順番が細かく決まっていたり、歩行できない方は移動の介助を行いながら実施していきます。
初めて入浴の前準備と確認すべきポイント
介助の際はユニフォームを着て、濡れないようにビニールのエプロンをして、介助用の長靴を履いて実施します。
初めて入浴のお手伝いをする時には必ず、その方の洗い方や、移動時の補助などその方の病態によって異なるためどのように行なっていくのが望ましいかをお伺いや提案をしていきます。
病院と訪問看護の入浴の違い
病院のお風呂とは違い、個人宅のお風呂になるので基本狭いです。
狭いお風呂場にシャワーチェアを使用する場合やシャワー用の車椅子が入ると動きがかなり制限されます。
制限された中で、屈みながら下肢を洗うのは至難の業です。
うっかりすると腰を痛めてしまう場合もあります。
入浴介助時の注意
男性の入浴介助の際、陰部は可能であれば自身で洗っていただけるよう声かけを行なったりもします。
やはり、看護師である前に女性である以上は気が引けてしまうこともあります。
また、自分で洗える部分は洗ってもらうことによりできることへのフィードバックにもつながると思っています。
少し強引なフィードバックになっている気もしますが。
そして、女性でも人に裸を見られることに抵抗を持っている方も少なくありません。
たるんでしまった皮膚や出てきたお腹はどんなに年配であっても恥じらいを見せます。
昔はこんなんじゃなくて、もっと綺麗だったのよと言う方も多いです。
80代90代になっても女性の気持ちを忘れずにいる利用者さんは可愛らしいと思う反面、同じ女性として尊敬する気持ちも出てきます。
入浴介助時に多い昔の恋話
そして、入浴している最中の会話は恋話が多いです。
利用者さんと介助者の2人だけなので、旦那様との馴れ初めなど、たくさん話をしてくれます。
ご夫婦お二人の歴史を垣間見ることができて、温かい気持ちになります。
夏の入浴介助をすると
冬場は蒸気の中でほんのり自分も暖かくなり汗もあまりかきません。
しかし夏場は大変です。
お湯の蒸気が浴室中あり、蒸し風呂状態になります。
またビニールエプロンをしているせいでサウナ効果となり、すべての毛穴から汗が吹き出し、体中の水分が出てしまっている感じです。
エプロンでシャワーの水はかかりませんが、自分の汗でユニフォームはびっしょりです。
夏場の入浴介助のある日だいたい2キロほど1日で落ちます。
家に帰って体重を計るのがすごく楽しみです。
継続すればいいのですが、残念ですがすぐ戻ります…。